ビジネスにおけるロジカルシンキング~これが出来ないと改善ができない~

スキルアップ

ロジカルシンキングが重要というのはよく言われますよね。では実際のビジネスシーンにおいてどのようにロジカルシンキングを活用していけば良いのでしょうか?

今回はビジネスにおけるロジカルシンキングについてです。

本記事の内容
  • ビジネスにおけるロジカルシンキングとは何かがわかる
  • ロジカルな企画設計スキルがわかる
  • 資料作成の方法がわかる

ロジカルシンキング(論理的思考スキル)

ビジネスにおけるロジカルシンキング

ビジネスにおいては、顧客視点を論理的に証明・追及していくことが重要となります。

例えば、答えそのものではなく、考え方の正解・不正解を求める思考法としてフェルミ推定があります。飲食店の場合だと以下のようなフレームワークで売上と利益を求めることが出来ます。

例)座席数10席、浜松町駅付近、従業員数3名、ラーメン一杯650円の売上と利益のフェルミ推定

ロジカルシンキングにおいて重要なこと

ロジカルシンキングにはデータに基づいたファクトが必要となります。人間には様々な思い込みを抱いてしまう本能があり、それらを正しく認識して事実をとらえることが必要です。

思い込みの例)
・分断本能
世界は「富裕層と貧困層」
「先進国と途上国」
「勝ち組と負け組」というように
分けられるという思い込み。
実際は中間層が大半であり、
今や境目が曖昧になってきています。

・ネガティブ本能
世界はどんどん悪くなっているという
思い込み。実際は世界の貧困層は20年で
50%減っていますが、一部の貧困地域の
ニュースなどを見て世界全体が悪く
なっていると人々は思い込んでいます。

上記は人々が抱く10の思い込みとして『FACTFULLNESS』で紹介されています。

例えば飲食店を作る際、立地について考えるとします。その際交通量が多いほど良く、交通量が少ないほど悪いと考えてしまうのが陥りがちなパターンです。

以下のように交通量が少ないからこそのメリットもあるのです。

上記のような感情に流された判断をしないためにも、物事を定量的なファクトで判断することが重要になります。

ロジカルなサービス設計

上記のビジネスにおけるロジカルシンキングの考え方を元に、サービス設計の流れと方法についてみていきます。まずサービス設計は以下の流れで実施していきます。

3C分析

3C分析とは顧客(Customer)/自社(Company)/競合(Competitar)を比較する分析手法で、中でも自社の分析が一番重要となります。

SWOT分析

自社の分析を行う上ではSWOT分析が有効です。自社の強み弱みを把握したうえで、機会(拡大可能性)や脅威(縮小可能性)を知ることで客観的な分析が可能になります。

例えば、カフェをオープンする場合の分析事例は以下の通りです。

このようなフレームワークで整理することで打つべき施策が明確になります。

4P分析

4P分析とは製品(Product)/価格(Price)/流通(Place)/プロモーション(Promotion)の観点からの分析です。

先ほどのカフェの例では以下のように整理することが出来ます。

そのうえで自社と競合の4Pを比較し、一つ一つ改善していくことで差別化が図れるようになる。

デプス調査

「こんなサービスがあったらどうか」というニーズ調査を行う中で、5~10人程度特定のカテゴリ層に対して直接ヒアリングを行うことをデプス調査と言います。

その際は以下の順番で話を聞いていきます。

①スモールトーク
⇒日常会話でリラックスをしてもらいます
②ライフスタイル質問
⇒趣味や家族構成/職業/出勤帰宅時間
 /休日の過ごし方を聞きます
③ワンアヘッド質問
⇒年収、家庭の経済状況、ローンなど
 少し踏み込んだ質問をします
④深堀質問
⇒サービスに対しての意見や何故それが
 良い/悪いかをWhyを3回繰り返すような
 質問をします

ペルソナ設定

デプス調査を通じてユーザーとなりえる人の人物像が浮かびあがります。この人物像を具体的にして架空の設定をすることをペルソナ設定といいます。

例)
30代子持ち主婦Aさん。子どもを毎朝保育園に預けて仕事に行っている。旦那は会社員でいつも22時帰宅。Aさんは仕事を16時に終えて17時に子どもを保育園に迎えに行く。

ペルソナを用いて、利用意向やサービスに対するメンタルアカウンティングを調べることで、市場規模を出すことが出来ます。

市場規模を算出した後は、サービスの普及曲線に応じた戦略を検討します。

サービスの立ち上げ時はいきなり市場規模分のお金が流入するわけではないので、最初の参入者であるイノベーターやアーリーアダプター向けの施策を検討することになります。

ロジカルな資料作成スキル

調査を終えたらお客様への提案資料が必要となります。資料は作成している間は売上を生みません。なるべく効率的に作成するためにある程度の型に沿って作成することが有効です。

【提案資料の型】
目次(アジェンダ)
課題の定義
課題解決のスケジュール
解決策(提案)
コスト(見積)

目次

上記、型の課題の定義~コストまでを記載します。提案書には各ページにアンカー(目次のどの部分か)を記載することで聞き手の注意を維持することができます。

課題の定義

お客様の困りごとを明確に記載します。ここを外すと以降すべてがずれてくるので、ヒアリングに基づいた課題設定が重要になります。

課題解決のスケジュール

課題の定義で記載した内容に基づいて、それぞれの課題に対しての解決スケジュールとそのステップを記載します。

一足飛びに課題を解決できないケースも多いので複数ステップに区切ってあげることがポイントです。

解決策(提案)

スケジュールで提示した施策毎の内容をBEFBにのっとり記載します。

コスト(見積)

提案内容に対してかかるコストを提示します。他の施策にかかるコストに比べ優れていることを示すことがポイントです。

ロジカルシンキングというと抽象的なイメージかもしれませんが、実践的な場面でのロジカルスキルについて見てきました。まずは型を使って思考することがロジカルシンキングの第一歩です。

資料作成からだけでも使ってみてください。

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